11 Mar Un articolo di cuoreverde.exblog.jp parla di noi
Un articolo del blog giapponese cuoreverde.exblog.jp parla di Osteria le Civette.
城壁レストランでおいしく
夫や友人たちが歩いているクリーム色の壁の内側がそのレストラン、レ・チヴェッテです。
冒頭の写真に見えるアーチの左手に店の入口があるのですが、アーチの右手には、半円形の窓から眺めが楽しめる廊下があって、夏にはここで食事をすることができます。
チテルナの村は小高い丘の上にあるので、眺めがよく、青い山並みがきれいに見えます。
店内も、テーブルや棚、置き物や絵の色使いやデザインが、温かくかわいらしくて、いらっしゃいとわたしたちを迎えてくれているようでした。
おもしろいのは、こんなふうに、どのテーブルにもそれぞれの主題があって、その主題に添った本が数冊置かれていることです。それも、ふだん書店では目立つところに置かれないような変わった本が多く、わたしたちが食べたこのテーブルの上には、なんと大江健三郎の小説さえありました。皆、本が大好きなので、大喜びです。
店をご紹介するのは、もちろん料理もおいしかったからです。大人たちは皆、前菜とプリモ、デザートを食べました。わたしが頼んだ前菜はこちら、Involtino croccante con porcini, spinacino e broccoli su crema di zuccaです。カリカリした包みの中に、たっぷりの野菜とポルチーニがあり、それがカボチャクリームの上に載せてあって、とてもおいしかったです。
ジャガイモなどの野菜とサルシッチャを使ってできた、夫が頼んだこちらの前菜もそれはおいしかったようで、「プリモしかいらない」と前菜は取らなかった友人の子供が、夫に勧められて、うれしそうに平らげていました。フランコが頼んだ豆スープは、どういうわけか塩辛かったそうで、そこから、「シェフは自分が作った料理の味見をするのか」について、ちょっとした議論が始まりました。「幾皿も作るんだし、プロなんだから、食べなくても香りや分量で、味が分かるはずだ」と「味見しないだろう」派が言えば、「どんなに経験があっても、お客に最終的に出す前には、責任もあって、ほんの少しだけでも味を見るはずだ」と、「味見するだろう」派が答えます。
ラヴィオリと言えば、中にリコッタとほうれん草が入っていることが多いのですが、この店では、サルシッチャ・ヒヨコマメ・燻製のスカモルツァチーズが入っています。夫が注文したので、一口味見したのですが、味にパンチが効いていておいしかったです。
わたしが食べたプリモはこちら、肉とチーズを避けて、ズッキーニとトマト、アンチョビのソースのこのパスタを選んだら、トウガラシ(peperoncino)も使われているのを、うっかり見過ごしていました。辛いのは苦手なのですが、でも、おいしく食べられました。この店のパスタはどれも店の人が自らの手で打ったものです。
イチゴが大好きなわたしは、デザートに、こちらのイチゴソースを添えたリンゴケーキ(Torta di mele con salsa di fragole)を頼みました。果物がたっぷりで、イチゴの味を十分に楽しめておいしかったです。小さ目で果物が主人公なので、ケーキが食べたい人には物足りないかもしれません。
写真はありませんが、フランコとシルヴィアの食べたズッパ・イングレーゼが、「こんなにおいしいクリームはこれまで食べたことがない、何だか幼い頃を思い出してしまう」ほど、おいしかったようで、店を選んだわたしとしても、皆が喜んでくれて、うれしかったです。
Carta Regionale e guida turistica con 12 piante di città”
今回、チテルナの村とこの店を選んだのは、リミニの友人から「日曜にウンブリアを訪ねて、いっしょに散歩をしよう」という誘いがあったからです。日帰りなので、リミニから近く、訪ねやすい場所にしようと、Superstrada E45から近く、かつウンブリアの北の端にある、趣のある城壁の村を選びました。ご覧のように、チテルナは、トスカーナ州との州境にあります。
チテルナは、聖フランチェスコの足跡を追って、ラヴェルナからアッシジまで、そして、ローマまで歩く巡礼路が通る村です。また、イタリアで最も美しい村(I Borghi più belli d’Italia)の一つでもあります。そういう場所が、ウンブリアだけで現在24もあるので、「最も美しい」という最上級の使い方に疑問を感じてはいるのですが。
2013年9月に、このレストランを会場に開かれた中世の宴で通訳を務めて以来(下記リンク参照)、いつかここで、ふつうの食事を楽しんでみたいと思っていたのですが、ようやくその願いを果たすことができました。ラヴェルナからの巡礼中に立ち寄って以来、久しぶりにチテルナを訪ねたというフランコは、バールの人に巡礼で立ち寄る人について情報を尋ねていました。イタリア人よりもヨーロッパの他国から、特にドイツからの巡礼者が多いのだと、店の人が答えていました。
*追記(3月6日)
店には絵本や手づくり風のおもちゃなど、子供が楽しめるものもたくさんあります。写真で夫たちが見ている作品には、フランコが仕事で使うような作業道具や、なつかしいカセットテープなどを模したものが、いろいろ盛り込んで飾ってあって、大人の子供心を誘っていました。
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Osteria Le Civette, Citerna (PG), Umbria 1/3/2015
– Si mangia nella cinta muraria di Citerna; bellino l’arredamento interno, libri su ogni tavola, belli e squisiti i piatti.
– A me è piaciuto l’Involtino croccante, gli amici romagnoli erano incantati
dalla zuppa inglese.
– Nel 2013 un pranzo medievale in questo ristorante, tutti a tavola nella terrazza con un panorama stupendo per festeggiare un matrimonio imminente; ho assistito come interprete. Buoni anche i piatti medievali.
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Osteria le Civette
Via degli Steccati – Camminamento Medioevale 06010 Citerna PG
Tel 075-7828323
Orario invernale(冬の営業時間)
gio-sab(木‐土) 19:30-22.30, dom(日) 12:30-14.30, 19:30-22:30
LINK
– 中世の宴と食事 / Pranzo medievale a Citerna (16/9/2013)
– オリーブ収穫、チテルナ散歩と栗のジェラート (03/11/2013)
– Osteria le Civette – HOME
– La Via di Francesco. Il cammino sui passi di Francesco d’Assisi – Percorsi a piedi
– I Borghi più belli d’Italia – Citerna. Citerna, la porta dell’umbria – Il Borgo
Articolo scritto da Naoko Ishii